おいしいワインに必要な要素

おいしいワインは甘味や酸味のバランスが絶妙で、どっしりとしたコクや淡麗な口当たりも特徴になります。ただ単に甘いだけでなく、ブドウの果皮から抽出された渋み成分のコクも加味されて、繊細な味覚を刺激する複雑な要素も生まれます。原料のブドウが最高の品質であり、さらに最高の醸造技術を用いることで、酵母が猛烈に働いて醸された風味も生まれます。ブドウジュースにはない芳香も生まれ、多くの人を魅了させる品質になります。

 

ワインの甘味は、果糖やブドウ糖によって作られ、発酵によって消費されていきます。原料に含まれるアミノ酸は酵母のエネルギー源となり、旨みの骨格を作るために重要な役割をします。アミノ酸やペプチドで構成される旨味成分は、料理と一緒に楽しむ場合においても、極めて重要な役割をします。他の食材の風味も際立たせて、口の中で豊穣な旨みを開花させてくれる要素があります。

 

おいしいワインの決め手の一つとなる酸味は、有機酸のリンゴ酸や酒石酸などによって作られています。この酸味のバランスによって、味わいに極めて大きさな差が出てしまいます。有機酸は原料のブドウに最初から含まれているものが大半ですから、酸味を調整するためにはブドウ選びが重要になります。

 

酸味はコクのある味わいにするために欠かせませんが、強すぎてしまえば、風味を損なわせてしまいます。最初から酸味が強い原料を使う場合には、乳酸菌を利用して中和させる場合があります。酸味が強いブドウが生産される地域であっても、過剰な酸味を取り除く方法があるために、生産地の種類が豊富になっています。

 

おいしいワインを作るためには、生産する場所の気候風土に合わせて、最も適切な醸造法を用いることが大切です。土壌の違いによってもブドウの品質には大きな差が出ますが、これも多様性の一つとして重要です。国や地域によって魅力に違いがあるために、料理と合わせる楽しみ方も変わってきます。

 

おいしいワインには、鮮やかな色彩があるのも特徴で、赤系の場合にはアントシアニンの色素が含まれています。真っ赤な色が特徴となっていることで、古代の昔からキリスト教の儀式で利用されてきました。フランス料理で使う場合には、肉の旨みと絶妙に調和して、油っこさを和らげる働きもしてくれます。

 

どのワインをおいしいと感じるかについては、好みによって違ってきます。あっさりとした味が特徴なライトボディを好む人がいれば、濃厚なコクと渋みが絶妙なフルボディを好む人もいます。中間のミディアムボディの場合には、バランスの取れた風味となりますから、多くの人が満足して飲める特徴があります。

 

おいしいものを選ぶためには、最初に自分の好みを理解して、産地や品種から選ぶことが大切です。好みに合ったものが生産される地域の特性も理解できれば、造詣がとても深くなって、趣味のレベルも高くなります。味覚を研ぎ澄まして、香りにも敏感になれば、ソムリエの気分を味わうことも可能です。

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